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  • リオ五輪金メダリストの世界7位、トニー・ヨカが11戦目を発表

    リオ五輪金メダリストの世界7位、トニー・ヨカが11戦目を発表

    2021.08.02
    リオ五輪スーパーヘビー級金メダリストでIBFヘビー級7位につける、トニー・ヨカ(フランス/10戦全勝8KO)が11戦目を9月10日に行うことをアナウンスしています。3月、WBCブリッジャー級9位につける、J.ジェコ(ベルギー)との激闘を12回TKOでクリアし、プロキャリア初のベルトとしてEBU-EUの王座を手にした29歳のヨカの次なる対戦相手はピーター・ミラス(クロアチア/15戦全勝11KO)となっています。


    201cmの上背を誇るヨカはWBCで10位、WBOでも15位と徐々に世界ランクを上げる中、11人目の刺客と言えるミラスも194cmの上背を誇り、これまでIBOインターナショナル王座やWBC地中海王座を獲得。戦績通りなかなかの好ファイトが期待されます。現在はドイツをホームとする25歳のミラスを迎えるヨカは「彼はサウスポーでもオーソドックスでも巧みに戦うことが出来る厄介なスタイルを持っていますが、日々成長してる私は彼を打ち破り更なる高みへ進むことが出来ると信じている。」と自信に満ちたコメントを残しています。


    セミファイナルには欧州ライトヘビー級王座決定戦としてWBC3位でもあるイゴール・ミカルキン(ロシア/26戦24勝11KO2敗)とIBF7位、マチュー・ブーデアリーク(フランス/21戦20勝11KO1敗)が拳を交えることも発表。32歳のブーデアリークもリオ五輪ライトヘビー級銅メダリストとあって、テニスの全仏オープンの舞台として世界的に有名なスタッド・ローラン・ギャロスはヨカ、そしてブーデアリークら地元選手に多くの歓声が集まることでしょう。
  • 速報!マイケル・コフィ 対 ジョナサン・ライス!

    速報!マイケル・コフィ 対 ジョナサン・ライス!

    2021.08.01
    現地時間7月31日、米国のニュージャージー州ニューアークに在る、プルデンシャル・センターにて『PBC』がただいま終了しました。

    この日の『FOX SPORTS』イベントはトラブルに巻き込まれた1日と言えそうです。試合4日前に『PBC』のメインイベンターだったWBAヘビー級10位のG.ワシントン(米国)がコロナ発症により離脱したのが事の始まりで、ワシントンの代役にJ.ライス(米国)が入ったまでは良かったのですが、セミで因縁の再戦となった、ビト・ミールニッキ Jr. 対ジェームス・マーティン(ともに米国)戦は、初戦をスーパーウェルター級で戦ったことが敗因としたことからミールニッキ陣営はウェルター級での8回戦としたものの前日の公式計量でマーティンがウェイトを造れず151.5ポンド(4.5ポンド=約2.0Kgオーバー)を計測。

    そしてセミセミにセットされていたジョーイ・スペンサー対ダン・カーペンシー(ともに米国)戦はスペンサーが156.5ポンド(2.5ポンド=約1.1Kgオーバー)と超過したことでカーペンシー陣営は対戦を拒否。するとミールニッキの相手に当日のアンダーカードに出場予定のノア・キッド(米国/11戦6勝5KO3敗2分)を抜擢しセミとして強行。そしてオーバーウェイトしたマーティンとスペンサーを対戦させるという離れ業を見せています。

    しかし上手い組み合わせのように見えるものの147ポンドで計量をクリアしたミールニッキと144.5ポンドを計測したキッドとは2.5ポンド(約1.1Kg)差。そしてウェルター級を造れなかったマーティンとスーパーウェルター級をオーバーしたスペンサーとでは5ポンド(約2.2Kg)の差があり、巧みなパズルというには横車を押し過ぎな気もします。

    またテレビ放送枠ではないもののアンダーカードにセットされていたフェザー級8回戦のマリーク・モンゴメリー(米国)対アンヘル・コントレラス(メキシコ)戦、ウェルター級10回戦のポール・クロール対ジャスティン・デローチ(ともに米国)戦はモンゴメリーとデローチが試合2日前の検査でコロナ陽性が発覚、中止に追い込まれるというまさに興行は生ものといった状況の中でイベントを行っています。



    メインイベントのヘビー級10回戦、代役のジョナサン・ライスがWBAヘビー級9位のマイケル・コフィ(ともに米国)に5ラウンド2分19秒TKO勝利。ドタバタ劇の締めくくりと言われそうな波乱を見せています。

    海兵隊に8年間在籍していた経歴を持つコフィは世界ランカーと戦うことなく9位に大躍進してきたオーソドックス。初回、余裕を見せるかのようにのっしのっしとプレスを掛けると2ラウンドにはサウスポーでスタートし、器用さをアピールしようとしますが、ラウンド終盤にライスの連打を浴びポイントを落とします。3ラウンド、サウスポーでコーナーを出たコフィは手数も増えず有効打数ではライスが優勢と映ると危機感を感じたか4ラウンドはオーソドックスで始まります。しかしペースに乗り始めたライスは良い左フックをヒット、5ラウンドにはワンツーを当てコフィは後退、鼻血を出し始めます。すっかりペースを握ったライスは大振りのパンチを繰り出すなどやりたい放題的な展開を見せ、最後はロープを背にしたコフィに右ストレートを浴びせると身体をぐらつかせ、反撃できないコフィを見たエリック・ダリ(米国)レフェリーが割って入り両手を交差しています。34歳のライスは14勝10KO6敗1分、幸運にも次回ランキングでは世界ランキングを手に出来そうです。ノーランカーに敗れた35歳のコフィは12勝9KO1敗、目立った実績無く手にした世界ランクにあぐらを掻いた訳では無いでしょうが、余裕を過信に繋げたことが敗因の一つと言われそうです。


    そして試合順としてコフィ対ライス戦の後に行われたライトヘビー級10回戦、元IBFスーパーミドル級暫定王者のアンドレ・ディレル(175.5ポンド)がクリストファー・ブロッカー(ともに米国/175ポンド)に3ラウンド2分58秒TKO勝利です。WBCライトヘビー級17位、37歳のディレルは28勝18KO3敗とし約19ヶ月振りの試合で白星を手にしています。敗れた30歳のブロッカーは16勝6KO8敗です。



    セミファイナル、ウェルター級8回戦はビト・ミールニッキ Jr. がノア・キッド(ともに米国)に2ラウンド2分32秒TKO勝利です。

    地元ニュージャージー出身のミールニッキが大歓声を浴びてリングイン、ゴング直後から積極的に攻めるキッドですが初めての8回戦という戦績が示すようにキャリア不足は誰の目にも明らかで、スイッチを繰り返すスタイルも重なり度々バランスを崩す危なっかしさを感じさせると半分過ぎ、ミールニッキの左フックで尻餅を付くダウンを喫します。再開後、荒々しく追撃するミールニッキに会場から早くも " ビト " コールの大合唱となりますがキッドは強引なクリンチでゴングに逃げ込みます。2ラウンド早々、ミールニッキの右がモロに低く入り、エリック・ダリ(米国)レフェリーは休憩を入れますが、すでに気圧されているようにも見えるキッドは再開後、ミールニッキの追撃に腰砕け状態となります。最後は左フックが顔面に入るとキッドが横を向き左膝を着くとレフェリーはカウントを数えず終了しています。18歳のミールニッキ Jr. は、9勝6KO1敗、次戦は4月17日に初黒星を喫しているJ.マーティンとの再戦でしょうか?26歳のキッドは6勝5KO4敗2分です。



    スーパーウェルター級8回戦ではジョーイ・スペンサーがジェームス・マーティン(ともに米国)に8回判定勝利です(3対0/79ー73×2、80-72)。L字ガードのスペンサーに対し、サウスポーへスイッチする場面も混ぜながら攻めるマーティンでしたが、お互いに決定打は無い競ったフルラウンドとなっています。振り分けるなら、といったラウンドをすべからくスペンサーに付けるとこういった採点になるのでしょうか。20歳のスペンサーは13戦全勝9KO、24歳のマーティンは7勝3敗としています。
  • 速報!シュ・チャン 対 リー・ウッド!

    速報!シュ・チャン 対 リー・ウッド!

    2021.08.01
    現地時間7月31日、英国イングランドのエセックス、ブレントウッドに在るマッチルーム本社『MATCHROOM FIGHT CAMP』にてWBA世界フェザー級タイトルマッチがただいま終了、レギュラーチャンピオンのシュ・チャン(中国)が同級12位のリー・ウッド(英国)に12ラウンド2分43秒TKO負け、王座交代です。

    ガードをがっちりと固めながらじりじりと前に出る王者に対し、ウッドは左をジャブだけでなくつっかえ棒の様に使い距離をキープ、王者得意の接近戦を阻もうとします。2ラウンドは左右のボディなど良い攻撃を見せたウッドに対し、セコンドから激を受けたか王者は3ラウンドこそ攻勢を強めますが、長続きせず持ち前の手数がなかなか増えません。4ラウンド、のぞき見ガードで前に出続ける王者にアッパーを打ち込んだウッドは中盤、テンポの上がらない王者に出鼻をくじくようなパンチ、引っ掛けるような左右フックを当てながら調子を上げて行きます。6ラウンド終盤、王者得意のワンツーからのコンビネーションが垣間見えましたが、7ラウンドに入るとペースも逆戻りし再びウッドの距離となります。やや調子に乗り始めたウッドはスイッチも混ぜながら王者の前進をさばき、コンビネーションも増え始めますが王者は依然として前進を繰り返すものの追い方が悪く、追いかけっこ状態となり距離を縮めることが出来ません。9ラウンドは上下に打ち分けを見せる王者が手数で優勢、ポイントを取り返しますが10ラウンドはウッドが手数の増えない王者にパンチを当て返します。迎えた最終回2分過ぎ、疲労を見せる両者がお互いに右を出すと相打ちのタイミングとなりウッドの右が王者のアゴにヒット、尻餅を付くダウンを喫します。立ち上がった王者でしたが反撃する余力は無くガードのみとなりロープ際に後退、ウッドがガード上から連打を浴びせるとマーカス・マクドネル(英国)レフェリーが両者の間に割って入っています。初の世界挑戦で大金星を挙げた32歳のウッドは25勝15KO2敗、27歳のシュは18勝3KO3敗とし同王座3度目の防衛に失敗。石橋を叩いてきたマッチメイクでしたがやはり長期政権は難しかったようです。



    セミファイナルは欧州、英連邦、英国と3本のクルーザー級王座が懸けられたタイトルマッチ。欧州王者のトミー・マッカーシーが英連邦王者のクリス・ビラム・スミス(ともに英国)に12回判定負け、スミスが3冠王者となっています(2対1/116-112、115-114:スミス、115-114:マッカーシー)。

    イユリディン対カレン戦の頃は西陽が差していた会場もすっかり日が暮れ真っ暗。華やかなライトアップの中でゴングが鳴るとスミスが仕掛け、マッカーシーが迎え撃つ展開となり残り20秒ほどでマッカーシーの右が好打、スミスが足をバタつかせたところで初回を終えます。マッカーシーはトランクスの紐が緩いのかスタートからノーファールカップが見える見栄えの悪さが気になるなか、スミスの手数に圧される印象を見せながら序盤を終えると5ラウンドに右を浴びロープ際に後退、ポイントを落とします。しかし6ラウンドは肩越しの右を当てるなどマッカーシーが良いラウンドを造りますが、7ラウンドに偶然のバッティングでマッカーシーが右眉から出血を見せます。その後は両者細かいパンチを当て合い、ところどころで疲労からフラつきを見せますがハッキリとペースを引き寄せられないままラウンドが進行、11ラウンドにマッカーシーの右がアゴにヒットしますが追撃出来ず、最終回は両者余力を振り絞り手を出し合い終了のゴングを聞いています。WBO王者のL.オコリー(英国)も見守る中、世界ランカー対決を制した30歳のスミスは13勝10KO1敗、WBA4位、IBF9位、WBC13位にランクされています。一方、WBA3位、IBF4位、WBC6位、WBO15位のこちらも30歳、マッカーシーは18勝9KO3敗です。



    ライト級4回戦、キャンベル・ハットン(英国/135.6ポンド)はヤクブ・ラスコフスキ(ポーランド/135.5ポンド)に4回判定勝利です(40-36)。

    オーソドックスでスタートし、すぐにスイッチを見せるラスコフスキに対してハットンは身体を振りながら落ち着いてプレスを掛けて行きます。3ラウンド中盤、ラスコフスキがマウスピースを落とし休憩が入りますが、ハットンは持ち前の手数で攻めの姿勢を崩さず、最終回も攻撃こそ最大の防御といったスタイルを発揮しゴングを聞いています。20歳のハットンはこれで3連勝、3月のプロデビューから2ヶ月おきとコンスタントにリングに上がっていますが日本風に言うと新人王戦トーナメントを戦いながらキャリアを重ねている状況と言えるでしょうか。敗れた25歳のラスコフスキは4勝2KO5敗1分、5連敗としています。



    前日までWBAインターナショナル・スーパーウェルター級戦とアナウンスされていましたが、156ポンド契約10回戦へ変更となった一戦。WBA同級12位のアンソニー・ファウラー(英国)が元IBOインターコンチネンタル・ウェルター級王者のリコ・ミュラー(ドイツ)に8ラウンド2分12秒TKO勝利です。

    身体を振りながら懐に入ろうとするミュラーにファウラーのシャープなジャブが印象に残る初回を終え、2ラウンドはミュラーのブロックが固いと見るとファウラーがフック系のパンチを増やしていきます。戦意旺盛なミュラーはポイントこそ落とし続けますが前に出ながら3ラウンドに良い右フック、4ラウンドにも左フックを当てるなどファウラー・ファンを一瞬ヒヤリとさせます。徐々に被弾が増えてきたミュラーは左目の周辺を腫らしながらも前進、6ラウンドには鼻血も出始めファウラーのジャブが効果を上げて行くと8ラウンド半分過ぎ、ジャブからのワンツーをヒットしファウラーが勝負を仕掛けます。ロープを背にしながら粘るミュラーでしたが最後は連打で腰を落としたところを、ボブ・ウィリアムス(英国)レフェリーが割って入っています。30歳のファウラーは15勝12KO1敗、ピンチヒッターの33歳、ミュラーは28勝19KO4敗1分としています。



    IBFインターナショナル・スーパーミドル級王座決定戦はWBCで同級18位のアブニ・イユリディン(トルコ/163ポンド)が今年2月のS.アルバレス(メキシコ/3回終了棄権TKO負け)戦からの復帰戦です。ジャック・カレン(英国/163.5ポンド)に10回判定負けを喫しています(3対0/100-90、98-92、97-93)。

    当然ながらカネロ戦とは別人のような生き生きした動きを見せ、開始からガードを上げイユリディンがガンガンプレッシャーを掛けて行くと良いジャブを見せるカレンに右を当てます。しかし2ラウンドは上背で勝るカレンがジャブから右へ繋ぎポイントを取り返すと、距離を詰め左右フックをねじ込みたいイユリディンとジャブで距離をキープしたいカレンによるペース争いとなります。プレッシャーを掛け続けるイユリディンですが徐々に疲労の色を見せ腕を絡ませながらパンチを出し、ラビットパンチの注意を再三受けるなど、ハッキリとペースを取ることが出来ず、逆に1発の破壊力で劣るカレンは鼻血をを出しながらもコツコツと手数で優勢と映るラウンドが増えて行きます。お互いに疲れを見せながら最終回に入りますが懸命に手を出し合うものの決定打を打ち込むまでは攻め込めずゴング、カレンの応援団から勝利を願う歓声が沸き起こっています。金星と言って良い星を挙げた27歳のカレンは20勝9KO2敗1分、連敗となった29歳のイユリディンは21勝12KO4敗、数ヶ月前までWBC指名挑戦者だったことを考慮すると凋落ぶりは明らかですが再起はあるのでしょうか?
  • WBAフェザー級王者のシュ・チャンが約20ヶ月振りのリング

    WBAフェザー級王者のシュ・チャンが約20ヶ月振りのリング

    2021.07.31
    <WBA世界フェザー級タイトルマッチ in 英国イングランド、エセックス、ブレントウッド>
    レギュラー王者、シュ・チャン(中国/20戦18勝3KO2敗):125.2ポンド(約56.7Kg)
    vs.
    同級12位、リー・ウッド(英国/26戦24勝14KO2敗):125.3ポンド(約56.8Kg)
    ※同日の『PBC』イベントに続き、結局この日のマッチルーム・ボクシング・イベントのメインもコロナで吹っ飛んでしまいました。試合2日前にC.ベン(英国)のコロナ陽性が発覚、急遽セミに予定されていた一戦がメインへ格上げとなっています。E.ハーン・プロモーターは失望感たっぷりのA.グラナドス(メキシコ)に対して8月ないし9月に再スケジュールを組むと約束したことが報じられていますが、『MATCHROOM FIGHT CAMP』再開第1弾から思わぬつまづきとなっています。


    <欧州、英連邦、英国クルーザー級タイトルマッチ>
    欧州王者、WBA3位、IBF4位、WBC6位、WBO15位、トミー・マッカーシー(英国/20戦18勝9KO2敗):199.25ポンド(約90.3Kg)
    vs.
    英連邦王者、WBA4位、IBF9位、WBC13位、クリス・ビラム・スミス(英国/13戦12勝10KO1敗):199.3ポンド(約90.3Kg)
    ※欧州王者のマッカーシー、英連邦王者のスミス、そして空位の英国王座決定戦という3つのベルトが掛かる世界ランカー対決です。現在のWBO王者は同国人のL.オコリー、そしてIBF王者のM.ブリエディス(ラトビア)はヘビー級転向を表明しており王座決定戦が行われる見込みとあって、この試合の勝者が世界戦線へ1歩踏み出すことは間違いなさそうです。いつの時代も不人気が影響し短命王座に終わることの多いクラスですが、どちらが世界戦を引き寄せるでしょうか?


    <WBAインターナショナル・スーパーウェルター級タイトルマッチ>
    王者、WBA12位、アンソニー・ファウラー(英国/15戦14勝11KO1敗):155.25ポンド(約70.4Kg)
    vs.
    元IBOインターコンチネンタル・ウェルター級王者、リコ・ミュラー(ドイツ/32戦28勝19KO3敗1分):156ポンド(約70.7Kg)
    ※前の試合から3週間という強行軍となった33歳のミュラーは記者会見の席上、「ファウラー戦の連絡を受けた時、すぐに出場したいと思ったんだ。スーパーウェルター級での試合は初めての経験だが、土曜日は花火のような打ち合いをお見せしますよ。」と気丈にコメントしています。3連続KO勝利中、30歳のファウラーに対し、すべてはミュラーのコンディション次第と言えるマッチアップです。




    <ヘビー級10回戦 in 米国、ニュージャージー州ニューアーク、プルデンシャル・センター>
    WBA9位、マイケル・コフィ(米国/12戦全勝9KO):271.3ポンド(約123.0Kg)
    vs.
    ジョナサン・ライス(米国/20戦13勝9KO6敗1分):268.6ポンド(約121.8Kg)
    ※「ライスを見ると(以前の対戦者だった)ジェラルド・ワシントンよりも耐久力が有るように見えます。私に出来ることはより良い試合を魅せることだけです。」と述べたコフィが世界ランカーらしさを発揮するのか。「私は選手に何が起きるか分からないイベントの為に準備だけはしておく必要があることを知っています。土曜日はベストを尽くし、皆さんに感動を与えられるよう努力しなければなりません。」と述べたライスが奮戦を見せるのか。世界ランカーとノーランカーというマッチアップはコフィに相当のプレッシャーが圧し掛かりそうです。
  • 3度目の防衛を目指す王者は次戦でJ.ワーリントン戦を熱望

    3度目の防衛を目指す王者は次戦でJ.ワーリントン戦を熱望

    2021.07.30
    日本時間8月1日に迫ったWBA世界フェザー級タイトルマッチで思わぬビッグチャンスを手にした同級12位のリー・ウッド(英国/26戦24勝14KO2敗)が王者シュ・チャン(中国/20戦18勝3KO2敗)の王座奪取へ気合のほどを述べています。


    「(ディッケンスへの雪辱を第一に考えていた為)願っていた試合ではありませんでしたが準備は万端です。数週間の準備も進めており、チャンとの試合へ向けて充分なトレーニングを積むことが出来ました。過去、ギャビン・マクドネルとジェームス・ディッケンスに敗れたことはとても辛かったのですが諦めなかったからこそ今があると思っています。先を見越さないというのは難しいですが、まずはチャンとの試合に集中です。上手く行けばカール・フロッチのようなレジェンドに次ぐ、ノッテインガム出身の2人目の世界チャンピオンになれると考えています。」

    「私は勝つために来たのです、世界タイトルマッチのリングに上がるためだけに来ている訳ではありません。国内レベルから世界レベルへ移る時が来たのです。私は自分の能力、そしてパワーに大きな自信があります。王者の最高の武器は手数の多さです、彼は多くのパンチを出します。きっと彼は私にも同じようなことをするでしょう、頭に多くのパンチを打ち込もうとするでしょう。しかし彼は私のような選手と戦っていません、私には彼がこれまで見たものより遥かに優れたものを持っています。彼と彼のチーム、そしてゴールデンボーイ・プロモーションズが私を対戦者に選んだことに驚いています、彼らは選択を間違えました。」


    一方、今回が英国デビュー戦となる27歳の王者シュはWBCミニマム級王者のション・シャオツォン(防衛回数:2)、WBOフライ級王者のゾウ・シミン(防衛回数:0)に次ぐ中国3人目の世界王者ですが、シュがウッドを破れば3度目の王座防衛となり同国人の防衛新記録となることも多く報じられています。J.ワーリントン(英国)とのビッグファイトが合意寸前と報じられ、その後6月に米国カリフォルニアでE.サンチェス(米国)と防衛戦と報じられたこともありましたがいずれも決定には至らず結局、M.ロブレス(米国)戦以来およそ20ヶ月振りのリングとなる王者です。


    「(防衛回数の記録について)そこにはあまり興味はありません。現時点で私はウッドとの戦いに集中したい。しかしワーリントンは理想的な相手だし、何度となく交渉を重ねてきました。ウッドを破った後、出来るならワーリントンに挑みたいと思っています。もちろん私とウッドの戦い、彼とララとの再戦の結果次第で実現する可能性を見るものですが。」
  • 英国と米国でそれぞれ開催される今週末のイベントでカード変更

    英国と米国でそれぞれ開催される今週末のイベントでカード変更

    2021.07.29
    今週末の日本時間8月1日(日)に開催される英国イングランド、エセックスでのイベント、そして米国ニュージャージー州ニューアークでのイベント、それぞれで対戦カードの変更が報じられています。


    英国、マッチルーム・ボクシング主催イベントではアンダーカードのWBAインターナショナル・スーパーウェルター級戦にて王者のアンソニー・ファウラー(英国/15戦14勝11KO1敗)が同王座防衛戦として、ロベルト・ガルシア(メキシコ)を迎える一戦はガルシアが背中を痛めたことで離脱、元IBOインターコンチネンタル・ウェルター級王者のリコ・ミュラー(ドイツ/32戦28勝19KO3敗1分)が代役と発表されています。


    試合4日前のオファーを受けたミュラーですが7月10日にドイツでノンタイトル8回戦に出場、3回TKO勝利をおさめており今回は3週間という間隔での強行出場となります。滞在中だったイタリアから急遽英国行きを決めたミュラーについて、チャーリー・ポデール・マネジャーは地元メディアに対し、厳しい状況でのオファーだったがマッチルーム・ボクシングと複数試合の契約を取り付けた、とも明かしておりなかなかの辣腕振りも見せています。




    そして米国、ニュージャージー州ニューアークでの『PBC』イベントは痛いメインイベンターが離脱というニュース。WBAヘビー級9位のマイケル・コフィ(米国/12戦全勝9KO)と対戦予定のWBA10位、ジェラルド・ワシントン(米国)にコロナ陽性が発覚したというもので、こちらも試合4日前に急遽対戦相手として抜擢されたのはノーランカーのジョナサン・ライス(米国/20戦13勝9KO6敗1分)です。


    そしてもう1枚代役が発表され、アンダーカードに元IBFスーパーミドル級暫定王者のアンドレ・ディレル(米国/30戦27勝17KO3敗)がライトヘビー級10回戦で出場し、クリストファー・ブロッカー(米国/23戦16勝6KO7敗)と対戦するとしています。37歳のディレルは04年アテネ五輪のミドル級銅メダリストで、J.ウスカテギ(ベネズエラ)に敗れて以来今回が復帰2戦目となっています。WBCライトヘビー級17位に甘んじるベテランが存在をアピールすることは出来るでしょうか?
  • 今週末の『PBC』イベントはヘビー級世界ランカー対決がメイン

    今週末の『PBC』イベントはヘビー級世界ランカー対決がメイン

    2021.07.28
    今週末の『PBC』イベントは米国のニュージャージー州ニューアークに在る、プルデンシャル・センターにて開催。ノンタイトル10回戦がメインという英国のマッチルーム・ボクシングのイベントに比べてやや面白味に欠ける対戦カードとなっています。そのメインはヘビー級10回戦。WBAヘビー級9位のマイケル・コフィ(米国/12戦全勝9KO)とWBA10位のジェラルド・ワシントン(米国/25戦20勝13KO4敗1分)が対戦、PBCとWBAの親密度を示すかのように他の3団体では世界ランキングの無い両選手ですが、PBCとしては35歳のコフィを推して行きたいようです。


    しかしほぼ無名選手との対戦で築いた全勝レコードのコフィと、対戦者の質では39歳のワシントンがハッキリと上回ります。D.ワイルダー(米国)やC.マーティン(米国)、J.ミラー(米国)らにはTKO負けを喫していますが、R.ヘレニウス(フィンランド)には8回KO勝利した星が光ります。「世界トップクラスにしか負けていないジェラルド・ワシントンのような選手を倒すことが出来れば自分自身の存在を世界に証明出来るでしょう。私はもはや今後が期待されるマイケル・コフィではありません、世界を狙うマイケル・コフィなのです。」と意気込むスイッチヒッターのコフィがランカー対決に臨みます。


    セミファイナルのウェルター級8回戦はダイレクトリマッチがセット。4月17日に行われた、T.ハリソン対B.ペレラ(ともに米国)戦のアンダーカードで対戦した、ビト・ミールニッキ Jr.(米国/9戦8勝5KO1敗)とジェームス・マーティン(米国/9戦7勝2敗)の初戦は8回判定(2対0)でマーティンが勝利、18歳のミールニッキ Jr. は、PBCの期待に応えられず初黒星を喫したものです。雪辱し再び上昇気流に乗ることが出来るのか、それともしばらく裏街道を歩くことになるのか、ミールニッキ Jr. にとって極めて重要なリマッチです。


    セミセミはスーパーウェルター級8回戦で、これまたPBCの期待が高まるホープ、ジョーイ・スペンサー(米国/12戦全勝9KO)がダン・カーペンシー(米国/13戦9勝4KO3敗1分)と対戦するというものです。20歳のスペンサーとしてはミールニッキ Jr. のつまづきを繰り返したくないところでしょう、全勝レコードをキープ出来るでしょうか?
  • A.グラナドス「コナー・ベンは私を対戦者に選んだ間違いに気付くだろう」

    A.グラナドス「コナー・ベンは私を対戦者に選んだ間違いに気付くだろう」

    2021.07.27
    6月上旬、『DAZN』と5年間の契約延長というニュースで話題を集めた英国のマッチルーム・ボクシングが今週末の7月31日から3週連続で興味深いイベントを開催します。会場は英国イングランドのエセックス、ブレントウッドに在るマッチルーム本社敷地内に特設リングを設営し、『MATCHROOM FIGHT CAMP』と名付けたリングで試合が繰り広げられることとなっていますが第1弾は、コナー・ベン(18戦全勝12KO)対アドリアン・グラナドス(メキシコ/33戦21勝15KO8敗3分)戦となっています。


    WBAウェルター級9位、WBC10位、IBFで13位とするベンもややビッグマウスの傾向が強い24歳です。「ファイトキャンプで開催される、DAZNでの最初のライブ・イベントでメインを張れることは私にとって光栄なことです。私は皆さんがエンターテインメントの楽しみとして払う対価に見合ったものを提供します。私の戦い全てで花火のような試合を期待してください。メキシコ人がやってきて英国人のプランを破壊していく様を見てきましたが、そろそろレールを軌道に戻すころでしょう。」


    そして敵地に乗り込む31歳のグラナドスは8つの黒星を経験しているものの元王者など世界的な強豪との手合わせも豊富です。「彼(ベン)はしゃべることに関して世界トップクラスです。彼らは私の戦績を見て適当な相手と考えたのでしょうか?エイドリアン・ブローナーとの試合は私の勝利を推す声も多い試合でした。ショーン・ポーターとの試合も終盤はかなり追い詰めたと思います。ダニー・ガルシア戦だけで私を評価するのは間違っています、ファイトマネーで試合を受ける大きな間違いを犯した試合でした。コナーが私の黒星を見ただけで対戦を決めたのならきっと驚くことでしょう、私は長い間トップクラスで争い続けてきましたからね。その私も今回は最高のコンディションです、私を対戦者として選んだ間違いにすぐ気づくでしょう。」


    マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン・プロモーターが先月、ベンについて2022年末に勝負を賭ける、あと5試合ほどキャリアを積ませたい、と述べていたように今は強さに筋金を入れる時期と見ているのでしょうか、グラナドス戦が良い経験となるのか痛い敗戦となるのか興味深いマッチアップです。


    そしてセミにはWBA世界フェザー級タイトルマッチ、レギュラーチャンピオンのシュ・チャン(中国/20戦18勝3KO2敗)が同級12位のリー・ウッド(英国/26戦24勝14KO2敗)を迎える同王座3度目の防衛戦も楽しみな試合です。飛び抜けた武器の無い王者シュは常に落城の危険がつきまとう王者でもあり、お互いに特筆するパワーは無く、旺盛な手数によるペース争いが予想される一戦を制するのはどちらでしょうか。


    アンダーカードにはWBOスーパーウェルター級10位のアンソニー・ファウラー(英国/15戦14勝11KO1敗)が出場する他、今年2月にS.アルバレス(メキシコ)に挑戦したものの3回終了棄権TKO負けという惨敗から復帰を目指す、アブニ・イユリディン(トルコ/24戦21勝12KO3敗)の再起戦も予定されている楽しみなイベントは日本時間8月1日(日)にゴングが打ち鳴らされます。
  • IBF世界フライ級指名防衛戦は9月11日にゴング

    IBF世界フライ級指名防衛戦は9月11日にゴング

    2021.07.26
    IBF世界フライ級チャンピオンのサニー・エドワーズ(英国/16戦全勝4KO)の指名防衛戦となる同級3位、ジェイソン・ママ(フィリピン/16戦全勝9KO)戦が9月11日、英国のロンドンに在る、カッパー・ボックス・アリーナで行われることが現地時間24日のクイーンズベリー・プロモーションズ主催イベント内でフランク・ウォーレン・プロモーターが発表、時をほぼ同じくして提携するMTKグローバルもSNS上でアナウンスしています。


    4月にM.ムタラネ(南アフリカ)のV4を阻んだ25歳の王者エドワーズが持ち前のフットワークと手数で初防衛を目指す一方、ジェネラル・サントス・シティのサンマン・プロモーションズと契約する24歳のママにとって世界初挑戦。昨年12月にM.ムタラネ(南アフリカ)挑戦が決定し、試合地の南アフリカ入りしたものの主催するトノ・プロモーションズがコロナ禍でのイベント開催についてプロトコルを遵守していないという理由からタイトルマッチ5日前に中止となった不運から仕切り直しと言えるビッグチャンスです。


    なおこの一戦の勝者に対して次なる指名挑戦者はすでに決まっており、6月25日に英国のボルトンでJ.ハリス(英国)を8回KOに下しているリカルド・サンドバル(米国/20戦19勝14KO1敗)が手ぐすねを引いて待っているというやや特殊な状況です。英国で強さを見せたゴールデンボーイ・プロモーションズ傘下のサンドバルを迎えてエドワーズが防衛戦ともなれば一層盛り上がるところでしょうが、もちろんママとしてはベルトをフィリピンに持ち帰るべく最善を尽くすことでしょう、どちらがサンドバルと対するのかも合わせて注目の指名防衛戦です。
  • 速報!ジョー・ジョイス 対 カルロス・タカム!

    速報!ジョー・ジョイス 対 カルロス・タカム!

    2021.07.25
    現地時間24日、英国のロンドンに在る、SSEアリーナ・ウェンブリーにてクイーンズベリー・プロモーションズ主催イベントがただいま終了、WBCシルバーとWBOインターナショナル、そして英連邦の3つの王座を保持する、ジョー・ジョイス(英国)がWBC14位のカルロス・タカム(カメルーン)に6ラウンド49秒TKO勝利、王座防衛です。

    埴輪のような被り物でリングインしたジョイスがジャブを突きながらプレッシャーを掛け、タカムは上半身を振りながら左右に動き隙を伺います。手数の差でジョイスが初回のポイントを挙げますが、タカムの右も良いタイミングを見せヒヤリとさせます。2ラウンドも前に出るジョイスのポイントと映りますが終盤にタカムの右がヒット、単発に終わったものの会場からどよめきの声が上がります。ジャブなどダメージを蓄積させタカムが白旗を挙げるのが先か、ジョイスが右の1発を食うのが先か、面白い展開を見せ始めた4ラウンド序盤、タカムの右ストレートがヒットするとジョイスも距離を詰めコンビネーションを返す白熱したラウンドとなり、ジョイスの左目周辺が赤みを帯びていきます。6ラウンド開始直後、ジョイスの左フックがヒットするとタカムが腰を落としたたらを踏むように後退、ジョイスが一気に連打をまとめに掛かります。反撃を見せたタカムは上半身を振り続けるもののガードを上げることが出来ず、ジョイスの右ストレートで顔が跳ね上がると、スティーブ・グレイ(英国)レフェリーが割って入り終了。タカムは鼻血を出しながらも早過ぎる、と抗議の姿勢を見せますがストップのタイミングについては賛否両論があるでしょう。経験の豊富な点は誰しも認める同レフェリーですが、世界戦ではないとはいえ物議をかもすレフェリングの多さも気になるところです。WBO2位、WBC5位、IBFで10位にランクされる35歳のジョイスは13戦全勝12KO、3本のベルトを掲げ満面の笑みを見せたジョイスは「もうテストマッチは不要だろう!」と世界挑戦の準備万端と意気込んでいますが、年齢的な焦りもあるのでしょうか、試合内容には不安さを残しています。敗れた40歳のタカムは39勝28KO6敗1分、リング下で勝利者インタビューが行われている間も照明の落ちたリング上でしばし立ち尽くしています。

    なお試合後、タカム陣営のジョー・デグアルディア・プロモーターはストップのタイミングについて激しく抗議「3人のジャッジともストップされるまでカルロスの優勢と付けている試合でした。ファイターがパンチを打ち返しているか否かは確かに大事なことかもしれませんがそれが全てではありません。ましてカルロスのような経験豊富なベテランボクサーです、レフェリーはリングで戦っているのは誰と誰か、経験に洞察力を加えてリング上全てのことに気を配らなくてはいけません。今夜の誤った決定はカルロスにとって大きなショックです。我々は再戦を求めます。」とコメントしています。



    セミファイナルのWBO欧州スーパーウェルター級タイトルマッチは王者でWBO13位のハムザ・シェアラス(英国)がエセキエル・グリア(スペイン)に5ラウンド2分23秒TKO勝利、王座防衛です。

    " The Towering Inferno " の異名を持つ197cmのS.フンドラ(米国)ほどではないにせよ185cmという長身を誇るシェアラスがスタートから長いジャブを生かしペースを握ると、グリアはスイッチを見せ流れを変えようとします。両手を広げ、効いてないよと周囲にアピールするグリアですが徐々にダメージを蓄積し、迎えた5ラウンド中盤にロープを背にしたところでシェアラスが左を下から上へダブルを打ち込むとグリアが座り込むダウンを喫します。マーカス・マクドネル(英国)レフェリーのカウント9で何とか再開に応じたグリアに対し、シェアラスが一気に距離を詰め連打を浴びせると最後は左アッパーがグリアのアゴをかすめ、ドスンと尻餅を付くと同時にレフェリーが両手を交差しています。22歳のシェアラスは13戦全勝9KO、28歳のグリアは15勝3KO2敗としています。



    英連邦&英国ウェルター級タイトルマッチは2本のベルトを持つクリス・ジェンキンスが元IBF欧州同級王者のエコウ・エスマン(ともに英国)に8ラウンド43秒TKO負け、王座交代です。

    ジャブの差し合いとなった初回は王者の肩越しの右が良いタイミングを見せますが、2ラウンドはエスマンの上下のコンビが良い印象を見せ拮抗した序盤と映ります。最初に見せ場を造ったのはエスマンで、4ラウンド序盤に連打から右フックをヒット、王者がバランスを崩し大きな歓声が上がります。立て直しを図るためか5ラウンドはやや長い距離をキープしようとする王者にエスマンは攻勢を強めポイントを連取したように映ったものの6ラウンドは王者もジャブを有効に使い再びペース争いの展開を見せますが、7ラウンド終盤、エスマンの連打で王者がロープを背にします。迎えた8ラウンド序盤、エスマンが左フックをヒットすると効いてしまった王者は後退、ガードを上げロープ伝いに攻勢をかわそうとしますがエスマンが一気に勝負を掛けて連打、最後は右フックが入るとイアン・ジョン・ルイス(英国)レフェリーが割って入り終了、同時に王者は両手を膝に着き苦痛に顔を歪めながら抱きかかえられています。32歳のエスマンは15戦全勝6KO、WBCウェルター級28位でもある32歳のジェンキンスは22勝8KO4敗3分としています。



    WBCインターナショナル・スーパーバンタム級タイトルマッチは王者でWBC26位につける、クリス・ボーク(英国/121.5ポンド)がジェームス・ビーチ Jr.(英国/121.5ポンド)に10回判定勝利、王座防衛です(3対0/99-92、100-90、99-91)。

    ゴングと同時にジャブを連打、仕掛けたビーチでしたがサウスポーの王者は冷静に対処すると、入り際に左のボディをカウンターで合わせます。前に出てくるビーチに王者の右フック、そして左ボディなどが入る場面が徐々に増えはじめ3ラウンド辺りから流れが王者に傾いていきます。手数が減り、退がる動きの目立ち始めたビーチは決定打を外しながら懸命にジャブから対抗、王者を崩そうと身体を振りながら隙を伺いますが中に入ろうとすると左ボデイ、動きを見過ぎるとジャブを食う悪循環のような展開で後半に入ります。8ラウンド終盤、ビーチの入り際に左、右と王者のボディがモロに入ると効いてしまったビーチは思いっきり距離を取り後退、王者がロープに押し込み追撃を見せます。9ラウンド、再び前に出ようと頑張るビーチですが袋小路のような展開を打開できず、再び終盤にボディを食うものの身体の振りは継続、決定打は外します。最終回も攻めの姿勢を見せるビーチに王者は冷静に動きを見切りながらポイントを挙げ、ゴングと同時に両手を挙げてアピールしています。26歳のボークは10戦全勝6KO、1発の破壊力こそ欠けるものの安定感のある戦いぶりを見せています。敗れた24歳のビーチは12勝2KO2敗です。
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